「大草原の小さな家」は児童小説が原作の、アメリカで製作されたドラマです。
1970年代から放送され、「アメリカで最も成功したテレビドラマのひとつ」といわれるほどの人気作でした。
しかし、放映していた時代では普通だった作中での表現が、近年では問題視されるようになってしまい、いまでは放送禁止になってしまったのです。
今回は以下についてまとめました。
- 「大草原の小さな家」放送禁止!!3つのダメな表現は??
- 「大草原の小さな家」文学賞をはく奪!?
- 「大草原の小さな家」放送禁止にネットの反応は??
光威
目次
「大草原の小さな家」放送禁止のワケ!!3つのダメな表現は??
冒頭でお伝えしたとおり「大草原の小さな家」は、現代で使ってはいけない表現がおおいようです。
1970年代では普通とされた言い回しが「白人至上主義」をイメージさせ、人種差別的であると問題になったんですね。
なにが問題になったのか、具体的に3つ紹介していきます。
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1.「人間は誰もいない。インディアンしか住んでいない」
これは「大草原の小さな家」の舞台が、どんな土地であるか表現するのに使われました。
この表現では、アメリカ大陸の先住民であるインディアンは、人間ではないと言っているんですね。
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2.「死んでいるインディアンだけが、良いインディアンだ」
これは作中の登場人物が言ったセリフです。
インディアンは死んだほうが良い。とでもいうかのような発言ですよね。
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3.「クロンボ」
これは、黒人にたいする差別用語として有名です。
こちらも作中にで普通に使われています。
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「大草原の小さな家」文学賞をはく奪!?
「大草原の小さな家」の作者は「ローラ・インガルス・ワイルダー」です。
ワイルダーは児童文学に強い影響を与えたとして、アメリカの文学賞にその名前を使われていました。
この賞を「ローラ・インガルス・ワイルダー賞」といい、これまで児童文学に影響を与えた作家に授与されてきたのです。
しかし、近年ではワイルダーの差別的な表現が問題視され、2018年6月25日に、賞の名称が「児童文学遺産賞」に変更されてしまったのです。
これにたいし「アメリカでの差別への考え方が変わった証拠。良い傾向だ」とする意見があります。
その一方で「当時の差別にたいする状況を知るうえで、子どもの教育に使うには良い作品である」といった評価もあります。
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「大草原の小さな家」放送禁止にネットの反応は??
「大草原の小さな家」が放送禁止になったことに対して、みんなはどう思っているのでしょうか。
ネットの反応をまとめました。
当時の時代をありのまま放送すべき
>「大草原の小さな家」が放送禁止
まったく理解できない。当時の時代風景を描写する小説、ドラマ、映画が禁止?。なんか共産主義の匂いがしてきた。
— 暮林M (@kureba8yashi4) June 27, 2020
「現代では問題になる」と注意すればイイだけ
『大草原の小さな家』が問題視されて賞の名前がなくなったのは、インディアンの服が変なニオイがする、女性たちがその姿に恐怖する、黒人の蔑称が出てくる、などが理由のようですが、日本の作品のように「現代の視点では差別ととられかねませんが」と注釈入れればよいのではと思うんですけどね…。
— chidori (@rilantomoko) November 29, 2021
規制しすぎ
あんなに良いドラマがアメリカで排除されようとしているみたいですね。作品の本質を無視した無自覚に独善的な主張はものすごく危険だと思います。
— ふるの (@furuxchi) December 15, 2018
今の価値観で規制するのはおかしい
大草原の小さな家の作者、ローラ・ワイルダーが、21世紀の今になっていきなり文学賞から名前を外されてるんだよね。「過去の価値観」の【設定】で過去に書かれた創作物が、「今現在」の価値観、ポリコレに合わないからってそこまでする?古典全滅、歴史改竄になりかねない。
— 水戸泉『ヴァンパイア・ホリック~永遠にあなただけ』ティアラ文庫発売中 (@mittochi) December 16, 2018
シェイクスピア作品も差別的では…?
『大草原の小さな家』のローラ・インガルス・ワイルダーが「現代の価値観にそぐわない」と裁かれてるのに、差別表現満載のウィリアム・シェイクスピアの作品が「当時の価値観だから今と違っててもいいんだ!」とポリコレ不可侵領域にするの、単に古典至上主義で権威主義なだけでは?(-_-)
— ☕petty_bonitas🍰 (@petty_bonitas) May 18, 2020
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